リノベーションをするときには、切っても切れないアスベスト調査について簡単に解説!
〔目次〕
そもそも、アスベストって何?
令和4年4月からは事前調査の結果の届出が義務化!
アスベスト使ってる家に住んでも大丈夫なの?
1. そもそも、アスベストって何?
アスベストとは、石綿(いしわた)とも言われ、自然界に存在している鉱物のうち繊維状になっている物質の一部の総称です。
とても優れた性能があるのに製造コストが安価、ということもあって、その昔は「奇跡の鉱物」なんて言われて、建築資材では外壁材や断熱材など本当に多種多様のものに使われていました。
ただ、飛び散った状態のものを吸い込むと肺の病気になることが分かり、徐々に使用が規制され、建築物では2006年(平成18年)9月以降は輸入、製造、使用が禁止されていきました。
2. 令和4年4月からは事前調査の結果の届出が義務化!
そして、2022年(令和4年)4月からはリノベやリフォームなど一定規模以上の工事をするときには、「調査して報告書を役所に提出すること」が義務付けられました。
改修工事の際にアスベストが入った建材を壊すと飛び散ってしまい、健康被害が出る可能性があるため、ちゃんと調査をしましょう!ということになったんですね。
ちなみに報告対象となる工事は下記二つ
・建築物の改修工事:請負金額が税込100万円以上
・建築物の解体工事:解体部分の床面積の合計が80㎡以上
なので、リノベーション工事を行う場合は、ほとんどのケースで調査結果の届出が必要になるでしょう。
3. アスベスト使ってる家に住んでも大丈夫なの?
アスベストの使われ方にも種類があり、一般的な住宅で露出している状態でなければすぐ健康被害が出るということは考えにくいかと思います。
あくまで飛散したアスベストを吸い込んだ場合に健康被害が出るためですね。
2006年以前に建てられて建物については大なり小なりアスベストを含んだ建材を使用している可能性がありますが、除去(完全に取り除くこと)や、囲い込み(露出している部分が表に出てこないように隠すこと)などの対処をすればもちろん問題ありません。
リノベーションの際には、アスベストに関する知識をもち、対策もきちんと検討できる会社を選びましょう!
TEIKUには、アスベストの調査資格である「石綿含有建材調査者講習」を受講したスタッフがいますので、安心してご相談くださいね!
ちなみに、非喫煙者で石綿ばく露がない人の肺がん死亡率を1とすると、石綿ばく露がある非喫煙者の肺がん死亡率は約5倍!
ですが、石綿ばく露がない喫煙者の肺がん死亡率は約10倍なので、実はたばこの方が怖いかも・・・・。
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